2012年1月19日木曜日

大草原の慌て者達

まだネパール国が出来ていないインド北部時代の遠い昔。
ルンビニの南、バラナシの大草原、多くの動物達が仲良く平和に暮らしていました。
涼しい風が草原を抜ける午後になると動物達は木の陰で昼寝を始めます。
椰子の木陰で一匹のウサギが昼寝をしていました。
ドカーン!
気持ち良く眠っていたウサギの耳元で大きな音がしたので、ウサギが飛び起きて叫びました。
「なんだなんだ、今の音は?もしかして地面が割れたのかも知れない!きっとそうだ。地面が割れたんだ!ああー大変なことが起きた。早く逃げなけりゃ!・・・」
広い草原を臆病者のウサギが走りながら叫んでいます。「おーい、みんな逃げるんだ!地面が割れたぞー!」
あちこちから驚きの声が上がりました。「エー、地面が割れたって!」「そりゃあ大変なことになった!」
ウサギの後に沢山のウサギが続いて走り出しました。
その様子を見ていたシマウマもシカもゾウもウサギ達を追い駆けて走り始めました。
ウサギを先頭に何千頭という動物達がゴウゴウと土煙を立てながら走り始めました。
小高い丘で昼寝をしていたライオンがその轟き音に驚いて眼を覚まし、言いました。
「何事だ!何が起こったのだ!みんな、あんなに急いで何処へ行こうというのだ!あのまま進めば人間達の住む町に近付くことになる!近付いてはならない!早くみんなを止めなければ!」
ライオンは草原を駆けて行きます。もの凄いスピードで先頭のウサギに追いついたライオンが叫びました。
「止まれ!みんな、止まるんだ-!」
ドドドドー。ドドドドー。大きな音と土煙を立てて動物達が止まると、ライオンがみんなに訪ねました。
「いったい何が起こったのだ!何故町の方に向かって走っているのだ!誰か訳を教えてくれ!」
始めにゾウが出てきて答えました。「地面が割れたということです」
「何、地面が割れた?何処の地面が割れたのかね、ゾウ君!」
「えっ?何処のって・・・知りません。確かシカさんから聞いたと思います」
ライオンがシカを呼びつけて問いました。
「おい、シカ君、何処の地面が割れたのかね。君はそれを見たのかね?」
シカが小さな声で答えました。「いいえ・・・見ておりません。確かシマウマさんに言われて走り出したのです」
「いえ、私は確か・・・そうだ、ヤギさんに聞いたのだ・・・」、「いえ、私は水牛さんに・・・」、「いえ、私はサイさんに・・・」、・・・・
ライオンが叫びました。「ええーい、もう良い!一番先頭を走っていたのは誰だ!」
「確か、ウサギ君じゃなかったか!」
「ウサギ達といってもこんなに沢山居るんだぞ!その中で先頭を走っていたのは誰だ!ここに連れてこいっ!」
ライオンの声にウサギ達が大騒ぎです。
やがて一匹のウサギがライオンの前に出て言いました。「私です。私が地面が割れる音を聞いたんです」
沢山の動物達に取り囲まれてブルブルと振るえているウサギにライオンが言いました。
「そうか、君が一番初めに地面の割れる音を聞いたのかね?ところで君は地面が割れた所を見たのかね」
「いいえ、見ては居ませんが、椰子の木陰で昼寝をしていたらドカーンという大きな音を聞きました・・・」
「そうか。ではその音がした椰子の木陰に私を連れて行ってくれないか?さあ、私の背中に乗るんだ!」
ウサギと一緒に椰子の木陰を見に行ってきたライオンが動物達に話しました。
「・・・地面など、何処も割れてはいない!椰子の木陰でウサギ君が昼寝をしていたら、大きな椰子の実が一つ落ちてきたのだ。ドカーンとね。この音を聞いたウサギ君は地面が割れたと思って逃げ出したという訳だよ。地面が割れたりしてはいないのだ!」
ライオンの話を聞いた動物達の間からドッと笑い声が起きました。
「アハハハッ、椰子の実が落ちた音を聞いて地面が割れたなんて思った訳か!アハハハッ、何て慌て者なんだろう!」、「ウヒヒヒッ、可笑しい可笑しい、今日からこのウサギを“慌てウサギ”と呼んでやろうじゃないか、アハハハッ」、「そうだそうだ、慌てウサギにしよう!それが良いそれが良い」
何時までも続く笑い声を打ち消すかのように、ライオンが叫びました。
「黙れ黙れ!みんな黙れ!ウサギ君を馬鹿にして皆笑っているけれど、何一つ確かめずに他の者が言ったことを信じて、ウサギ君達の後を追いかけた君達も、慌て者ではないのかね―――」
大草原に夕暮れがやってきました。大きな太陽が地平線に沈んでいきます。
いつしか動物達も家に帰っていきました。
(雑誌、ぶっきょうスクールより参照)
昔々のインド北部、時を越えて、今のネパールにこんな話が伝わっています。           彦

○○○ネパールでのダンプス興し(村興し)でリーダー募集。食住は提供。
農業経験5年以上、農産加工経験者、村興し・町興し経験者、元小中学校教師、その他関連者、以上現地リーダー(アグリカルチャーマスター等を認定)任命
○○○ネパールで、学校に行きたくても家庭の事情で行けない子どもへの日本人奨学金里親を探している。毎月3千円で、現在6年生を10年生卒業までの5年間応援して欲しい。日本の何処からでもいい、手を上げてくれる人を探している。振り込み確認後、直ぐに担当して頂く学生のファイルを送る。もしネパールに行かれるチャンスがあればいつでも学校や自宅で面談できる。
www.aiueo-circle.jp/   info@aiueo-circlr.jp

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