2009年10月17日土曜日

ネパール人学生スタディーツアー・リポート3日目&4日目

10月03日(土)、巣箱作りと里山(アイウエオサークルの森)体験
参加者=ネパール人ツアー一行27人、杉本、宮本、吉井、の合計30人
目的=①秦野市野外活動センターでのシジューカラ用巣箱の作成とアイウエオサークルの森での巣箱掛けを実施、その後のアイウエオサークル内里山会のメンバー達との懇談会を通して、自然保護の考え方と参加について考える。
●昨夜雨が降ったようで外は濡れているが、天気は曇り。
●いつも通り、食事の準備・支度をし食事、後片付けをして出発、既に3日目、27人の大所帯であるにもかかわらず、その仕草はきびきびと早くも手馴れたもの。
●08;30.投宿先の秦野市表丹沢野外センター出発。
●秦野市里山ふれあいセンターに到着、ジャスト09;00.
既に市の梶山インストラクターが準備をして待っていてくれた。
20人の学生全員がシジュウカラ用の巣箱作りに挑戦。先生と父兄は見学。
「今までに犬小屋や巣箱も作ったことがない、初めてだったのでちゃんとできるかどうか心配だったが、興奮し楽しかった。これなら家でもできると思うので帰国後トライしてみたい」
「木材を使ったことはないですが、プラスチックで箱を作ったことがあります。やはり何かを自分で作るのは楽しいです」
「木ではクリケット用のバットを作ったことがあります。鉛筆立ても作りましたが、この時は今日のように釘は使わずにボンドでやりました」
「巣箱は出来ましたが、本当にシジュウカラという鳥が使ってくれますか?」
「巣箱に自分の名前を書いたので、ネパールに帰ったらシジュウカラと言う鳥がこの箱の中で生活している夢を見そうです」
「シジュウカラは灰色で青っぽい翼をしていて頬が大きく白く、嘴の下から喉を通って胸から腹までに黒いネクタイを締めていると教えてもらいました。ネパールにもいるかどうか調べて、もしいたら同じように巣箱を作って観察してみます」
「シジュウカラという鳥は1日に250匹位の虫を食べると教えてもらいましたが、この鳥が増えると蝶等の昆虫がいなくなりませんか?」
「虫が少なくなると、シジュウカラは自然の掟で、その数が減ると教えてもらいましたが、今はどちらが多いいんですか?」
●巣箱完成後、センターより歩いて5分位のアイウエオサークルの森(約3ヘクタール)へ巣箱掛けに
12:30.森に到着
森ではアイウエオサークル里山の会のメンバー十数人が準備をして待っていてくれたが、我々が到着すると森の中から平床リーダー達がが飛んできて、「ストップ、山ビルが沢山いるので注意して!」と、塩水のスプレーを手に各自の足元に噴霧し出した。最近は雨が多いうえに台風接近による雨等で山ビルが繁殖、1~2ミリの生まれたばかりの子供から3センチ位の親まで、森の入口に立っただけで各自5~6匹もの山ビルが足元に取り付き必死に鎌首を擡(もた)げ振りながら上に上がろうとしていた。その数は震え上がるほどだった。
幸い取り付いた山ビルは血を吸うところまで行かず、恐る恐る手で取り、里山のメンバー達に噴霧してもらうこととなった。
「ネパールではズカと言いますが、日本の山ビルは小さいですね」
「山ビルが沢山いるので、体中が痒(かゆ)くなってきました」
●落ち着いた後、当初の予定だった自分の作った巣箱を自分で取り付ける計画は止め、里山メンバーに入口に一つだけ取り付けてそれを見てもらい、後の19箱は、後日里山のメンバー達の手で取り付け、一つ一つ写真を撮ってネパールに送付することとなった。
「写真を忘れないで送ってください」
「どこいら辺に取り付けるのか教えてもらえますか?」
●投宿先のセンターに帰り、センター下のキャンプ場で、アイウエオサークル・ボランティア会のメンバー栗原、塩田、増田、曽我、の4人で作ってくれている味噌煮込みうどんで、アイウエオサークルの森・里山会のメンバー達、平床、伊藤、曽我、川元、ちかま、出島、千鳥、山中、田中の10人と懇親会。13;20.~15;00.
「アイウエオサークルは里山保存もやっていると教えてもらいましたが、どんなことをしているのですか?それと何人で保存をしているのですか?」
「木の管理はどのようにやっていますか?」
「この森には何種類の木が有りますか?」
「硬い木はありますか?」
「硬い木は何に使いますか?」
「この森にはどんな動物がいますか?」
「動物以外には、花とか昆虫など、どんな生き物が生息していますか?」
「この森には、水は有りますか?」
「間伐した木は何に使いますか?」
「秦野市で林業に携わる人達は何人位いますか?」
●センターに戻り、日本語の勉強と振り返り、その他打ち合わせ、15;30.~17;00.
夕食17;00.~18;00.野菜コロッケ定食、夕食賄いボランティアは、栗原、塩田、増田、曽我の4名。
●夜半、21;00.頃、廊下が静かなのに気付き、出て見たが誰も居ずにシーンとしている。部屋を辿(たど)って見たら、端の部屋に集っているので開けて除いたら皆で勉強や打ち合わせをしていると言う。そこで、両手でそのままそのままと言う合図をし、そっと中に入り端に陣取って聞いてみた。本当に勉強のような打ち合わせをしている。この三日間で見たこと聞いたことを振り返り、どのように記録を残すか打合せをしている。19;00~やっていると言う。5年生や6年生も真剣に質問し目は輝いている。こっくりこっくりしている者は一人も居ない。3~4分で雰囲気は解ったので、暇(いとま)したが、自分達で決めての集会、何か凄い物を見せ付けられた思いが深く残った。翌日21:40.頃終わったと聞かされた。
        彦

ネパール人学生ツアー・リポート4日目
10月04日(日)、農業体験学習(午前)と、秦野市の古代人について(午後)
参加者=ネパール人ツアー一行27人、杉本、宮本、大野、出島、の合計31人
目的=①秦野市大倉地区の農業視察を通しながら、山口斧助農場でのサツマイモ12株の収穫体験を通してネパールの農業とつなげて考える。
②秦野市の古墳公園で勉強し、古代~現代にどう繋がってきたかを考える。
●起床07:00.食卓及び食事の準備07:30~、食事08:00~、
出発準備09:00~、バス乗車出発09:30.
●移動中のバスの中で「今日の午前中は、サツマイモ(ネパール語でサッカルカンダ)堀りを通した日本の農業体験をします」との説明に
「ネパールにもサッカルカンダは有りますが、レディースフィンガー(オクラ)みたいに小さく、外も中も白いサッカルカンダしかありません。日本に来る前の研修で教えてもらった内容は、20センチ以上で私達の腕の太さ位いもあるとのことですが、何故、穴を掘らなければ隙間の無い土の中にそんなに大きな物ができるのでしょうか?」(5年生)
「日本のサッカルカンダは皮の色は赤く、中の色は黄色から橙色で非常に甘いといいます。ネパールのサッカルカンダは小さく、白くて甘くありません。食べてみたいのですが、今日、掘ったサッカルカンダは食べることができるでしょうか?、ネパールへ持って帰ることはできるでしょうか?」(7年生)
「日本にも白いサッカルカンダはあったと聞きました。大きくてごつごつしていて甘くなく、食べてもホクホク感が無く、市場からは30年以上前に姿を消し、今では豚の餌としてしか作られていないと聞きました。私達の食べているサッカルカンダは同じものですか?」(9年生)
「サッカルカンダ以外の野菜なども見ることができますか?」(7年生)
●次の説明で、「今日の午後は、秦野市古墳ミュージアムに行き、秦野市の基礎を作った古代人の生活を見る勉強をしますが、どのように考えていますか?」
「縄文時代といわれても初めて聞く話しで分かりません。ミュージアムへ行ってから見てみましょう」(7年生)
「縄文時代の歴史を証明する証拠が沢山掘り出されたと聞きましたが、ネパールでは聞いたことがありません、どうしてそんなに古いものが残っていたのか、どうして発見できたのか不思議です」(9年生)
●県立戸川公園の駐車場にバスを置き、農村風景の中を15分ほど歩き、その間に多種多様な農家の自家用野菜を見ながら山口斧助農場に到着。サツマイモ12株の両側にネパール人二人づつで24人が並び、芋掘りを開始、その後、場所をづらしサツマイモの大小と量のコンクールを実施。大小の差も、量差も非常に大きかったので沸(わ)きに沸いた。
山口さんからは大量の茹で落花生を頂き、ネパール人達も大分気に入った様で「美味しい!」の連発だった。
●昼からは、秦野市桜土手古墳公園(古墳ミュージアム)に行き、「古代人のいのり」と「古墳の造営」の映画を2本鑑賞、館内案内を受け、公園内に残る古墳と当時の物を再現した古墳館を見て回った。
「ネパールには墓はありませんが、日本の昔の人が墓を作り未来に残そうと考えたことは素晴らしいアイデアでした、お陰で遠い昔のことが良く解かりました」(8年生)
「3千年も前にあんなに大きな石を動かしたり持ち上げたりする技術があったのに驚いた。昔の日本を知ることができた。日本は今だけでなく昔から技術がすごかったことも解かりました」(9年生)
「古墳の入り口で祭をしたと聞いて、日本の歴史を習ったときの「天の岩戸」を思い出しました、天の岩戸は作り話でなく、そういう土台があったと知って嬉しいです」(9年生)
●この古墳公園のベンチに座り昼食。内容はチキンカツ弁当。弁当屋に頼んだため、全員同一としたが、やはり、魚肉に卵も全く駄目だというベジタリアンが、「近くの店で、フライドポテトでいいから、買いたい」と言う。公園前の水無し川を横切って、セブンイレブンで買い物をした。日本の調味料には魚粉や肉の脂が含まれているため、フライドポテト以外に買うものはなく、それでも魚肉の出汁(だし)を使っていないということでイナリ寿司を見つけ買ってみた。
●夕食はクリームシチューに野菜サラダ、夕食賄いボランティアは渡辺、塩田、小松、中戸川の4名。
●この日も、ネパールの学生達は21:30.過ぎまで全員で勉強・振り返りをやっていた。
         彦






 

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