2009年10月14日水曜日

ネパール人学生日本招致・スタディーツアー、リポート1日目

10月01日、リポート1.
4人、アイウエオサークル本部事務所前集合04:45.まだ深黒の夜空。夜明け前の空気は体を引き締める程度の温感で目が覚める。
この事業の統括リーダーの宮本、写真リポーターの出島、運転手は吉井、その補佐は我、の4人が全員アイウエオサークルの白とブルーの制服を纏(まとい)、定刻に集まった。
事務所より1メートルを超える大型のネパール国旗と旗棒を持ち出し、昨夕17:30.に原レンタカーより移動して置いたバスに乗り込み、05:00.ジャスト、ネパール人学生ツアー一行27人の出迎えのため成田空港に向けて出発。
我は、ネパール人一行がおやつにでもと、今朝40個の卵を茹でて持参。
ネパール人は半熟(温泉)卵は食べないので、35個を硬茹でに、5個を半熟に茹でた。
途中、07:00.に酒々井サービスエリアのレストランで朝食。08:00.成田空港内に入り、到着者出口前でネパール国旗を立てて陣取る。
この2~3日間は大型の雨と風を伴った台風が来るので注意が必要との天気予報でかまびすしいが、嵐の前の静けさの如く、風のない快晴、秋日和だ。

10月01日、リポート2.
出て来た。待つこと1時間10分、成田空港到着出口前09:30.
アイウエオサークルネパール人日本招致・スタディーツアーの一行27名。
05:00.に秦野の本部事務所を出発した我ら宮本リーダー、出島写真リポーター、吉井バスドライバー、杉本の4人は少々疲れたが、出てきた顔は頗(すこぶ)る元気だ。
彼らを発見するや否や、元気印の電流が流れた。
多くの人目を引く大きなネパール国旗の元、一行は空港ビルの外へ出て、待機場のバスの前で「はい、チーズ」。
事前研修で、「旅慣れた人は余分な荷物を持ち歩かない」、更に、「帰国時には一人15キログラム・10台のピアニカ運搬ボランティアがある」からと、「荷物は極力少なく」と指導していたが、学生達の荷物の多いこと、29人乗りのバスには乗り切れない。
写真を撮る処まではノーアイディアで、いい案は浮かばず一人思い倦(あぐ)ねていたが、閃(ひらめ)いた。
「皆さんが私達の言うことを聞いてくれずにこんなに沢山の荷物を持ってきてくれましたが、残念ながらどんなことをしてもこの車には載りません、そこで考えましたが、ここに荷物を捨てて行っても良いという人の荷物を置いていくことにしました。OKの人は手を上げてください」、「---」、「えっ、誰もいないのですか?」、「皆さんは私達の言うことを聞かずに、勝手なことをしたために困っているのですよ、それならここに荷物と一緒に残っても良いという人はいませんか?」、「---」、「それもいない、ではどうしたら良いでしょう?」、「トラックを持ってきて運んでもらったら良いと思います」(5年生)、「分かりました、ではそうしますので、預かったバッグは明日の朝皆さんに渡しますので、それまでバッグが無くても良いという人はここにバッグを置いて下さい」。
それまで驚いて困った顔をしていたツアーメンバー達はほっとしたのか和(なご)んだ顔になった。
更に促すと13個のバッゲージが前に押し出された。そのバッゲージを置いたまま全員に乗車してもらい、落ち着いたところで、「外にバッゲージを置いている人は車を降りて下さい」と指示、全員が狐に包まれたような顔つきをしているが、構わずに促して、荷物を引いてもらい、宅配受付所を目指し、今日から投宿する秦野市表丹沢野外活動センター宛で送った。幸いまだ朝早く本日夕方には配達してくれるという。痛かった予定外の19,500.円出費。

10月01日、リポート3.
東関道から首都高へ抜けて、都庁舎45F展望室へ11:30.着
初めて知った。都庁舎のことをメトロポリタン・ガバメント・オフィスと呼ぶことを。
途中、左側に聳(そび)えるデズニーランドのホテルに気付き「あれは何ですか?」、更に「道路に人がいないのは何故ですか?」、「日本にはオートバイは無いのですか?」、「道路上にカメラが沢山ありますが、私達を監視しているのですか?」と5,6,7,年生から質問が飛んだ。途中ETCの説明をしたら、ただ聞いているだけで反応が無かったので、次ぎの支払い所で再度説明、「聞いた時には良く分からなかったが見て分かりました、この交通システムはとても良いです」と7年生が答えた。
防音壁について説明すると「市民のために良く考えていますね」と8年生が答えた。
カメラと渋滞を知らせるサインボードの連携について説明すると5年生から「とてもいいシステムです」との返事。更に「カメラは違反者のためには使わないのですか?」との質問が出たので違反車取締りカメラもあると説明すると「違反者のために良いことです」と6年生に答えられてしまった。途中の背高のマンション群には、「あれらはニューデザインのアパートですね、布団や洗濯物が沢山干してあるから分かりますね」、随分前にマンションでは洗濯物をベランダで干してはいけないと決められた話を思い出したが、今日見る限りでは高級マンションと思えるビルに布団や洗濯物が賑々しく沢山干してある。この7年生の指摘には「嫌なことを言うな」の思いが横切った。と、こんな調子で新宿に向かった。
都庁舎1階では明日のオリンピック開催地決定に向けて祝いの舞台工事が行われていた。ポーチの扉を開けると正面に「オリンピック開催地決定まであと1日」のボードがあった。毎日カウントダウンしていたようだ。今日の大気は良く、45Fでの視界は良好、しかし、台風の影響で静岡県では曇っているのか富士山は見えなかった。
新宿パークビルを背に集合記念写真を撮った。「この写真は140メートルの上空から撮った写真のように見えませんか?見て下さい」と言って、デジタルカメラで見せてくる。
その後、バスで渋谷に向かい、左にパルコビルや丸井ビルを見ながら渋谷駅ガード下を通り、首都高から東名高速に乗り、海老名サービスエリヤで昼食。
全グループ27人の中に3人のベジタリアンがいる。二人は魚肉は駄目だが、卵はOK、一人は魚肉だけで無く卵も駄目、このサービスエリアでは食べ物無し。「パンはどうか?」と聞いたが、返事無し、やっと理解してもらいきつねうどんを頼んだ。今度は油揚げをひっくり返しひっくり返し顔を曇らせての神経質なチェック。「それはソヤ・ビーンズ(大豆)だ」と言ったら顔を綻(ほころ)ばせて食べ始めた。これは食べ物に苦労ずるぞとの予感。

10月01日、リポート4.
東名、中井・秦野インターチェンジを下りて、今日からの宿泊所、秦野市表丹沢野外活動センターに16:30.着
ここはかなり山の中にあるため、途中ツアー参加者達はどこへ行くのか心配だった様子。しかし、ぱっと急に現れた欧風調の総2階の大きなまだ新しい木造の建物を見たとたん顔色が変わったのが見て取れた。
最初に館内ツアー、そしてオリエンテーション(館内利用に関する説明)。布団の敷き方から仕舞い方、部屋や館内清掃の仕方、キッチンと食堂の使い方、トイレやシャワーの使い方、そして部屋割りに至って17:30.になっていた。18:00.から夕食だ。

リポート5.
16:30.秦野市表丹沢野外センター、ポーチに入る。
○靴そのまま廊下に入り込もうとする学生達を呼び止(とど)め、履き替えることを教える。
「研修で教えてもらいましたが、忘れていました、すみませんでした」
「研修の時は余り良く理解していませんでしたが、今気付いたことは、靴は外で使う物ですからスリッパに履き替えることは、外のばい菌やゴミが中に入らないから、とても良い習慣です」
○靴を履き替えた後に使用するよう、長机の上に消毒液が置いてある。
「この方法は健康のために良いことです」
「手は水で洗うものと思っていましたが、消毒液を手に擦り合わせるだけで良いのは簡単で素晴らしい発想です」
○館内使用に関するオリエンテーションと館内ツアー
「日本には掃除をする人はいないのですか?」
「自分で布団を敷かなければいけない事は解りました、質問ですが、日本にはベッドは無いのですか?」
「水道の水が山の水だというのはネパールと同じですが、この水は消毒してあるが飲み水としては余り勧められないと言いました、ネパールでは山の水は綺麗なので消毒しませんが、日本の山の水は汚いのですか?」
○初日なので夕食の準備がしてあり、夕食後それぞれが使った食器類は自分で片付けることに、更に食事用に準備した折り畳みの長机と椅子は全員の協力で片付けるとなった時、
「自分達で使った物を自分で片付けるという考え方は面白いです、僕はネパールに帰ったらやってみようと思います」
「椅子や机が折畳み式になっているのに驚きました、片付けた時に重ねられるので場所を取らないという発想ができなければ日本のように発展しないのだと気付きました」
        彦

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