日曜日までに郵貯簡保機構へのチュリデビ校完成報告書を提出しようと、行き交った書類の翻訳を急いでいる。
これが終わったら、政府校教師のトレーニングの中間報告締め切りが10日に迫っている。解っていることだが、思ったように進まず頭が痛い。
29日(土)に帰国、31日(月)に事務所に出たら、我の机の上にTという方からのメールがプリントされて置かれていた。ダイヤモンド社発行の「07~08、地球の歩き方 = ネパール」にある当団体の広告掲載と、記事を見ての連絡だ。ネパールを縦横に歩き回る活発な方のようだ。
ジャナカプルの郊外を歩いていた際にネパールの現状を思い知って、
何か自分で出来ることはないかと思っていた際に御社の広告を拝見いたしました。
また、日本での仕事の目的たる物も考えていたところでもあったので
非常に興味深い記事内容でした。
さっそくのご質問に成り恐縮ですが、
私は07~08の地球の歩き方を持っているのですが
P337に小学校6教室の建設費が50~100万円と記載があったのですが、
御社ホームページで約500万円の費用と書いてありました。
実際には100万円での学校建設は小規模であっても難しいでしょうか?
また逆に100万円の予算であれば、他にどういった援助が可能でしょうか?
我の出した返事は以下通り。
メール有り難うございました。
遅い返事で申し訳ありません。
8月29日に帰国し、昨日まで、日本での溜まった仕事の陣頭指揮で、寝る間も惜しむ状態でした。
自分で選んだボランティア活動、前向きに喜んでやっていますので、苦労話をしているのではありません。
やっと返事ができると、真剣にパソコンに向っています。想像してください。
冨田さんは活動的な方ですね。
済みません、地球の歩き方にある記事は数字が古いですね。訂正方、スタッフに話しました。
100万円でできること、貴方からのメールを読み解きながら、考えてみました。
最近は、教育に関する考え方が進みだし、ネパールの基本である10年制を元に政府の整備やNGOの支援が進んでいます。ACA(アイウエオサークル)に、最近多いリクエストは、図書館整備やコンピュータールームの整備、科学室の備品整備に偏っています。1部屋ですが、図書館寄付はどうでしょうか?
ACAは、スタッフに監督を抱え、自分で建築工事をやりますので、NPO団体ですので、利益は見ませんので、格安に出来ます。書籍についても入札ですので安く上がります。建物に貴方の名前を付けて、○○記念図書館と、当然看板掲出はします。起工式と完成・オープン式典に出席していただき、名誉館長などはどうですか?
ACAならではの話です。
とりあえず、1点だけ、ご紹介します。
ご返事を待っています。 杉 本 清 彦
と、こんな具合に書かせてもらった。
ここには図書館の運営コストまでは書かなかったが、図書館の運営は近隣に住む大学生のボランティアや、大学を卒業した人々のボランティアで出来る。ネパールでは大学を出ても仕事がないのが実情。毎年大学を卒業した数の大半が失業者としてカウントされる。言い方に問題があるかもしれないが、これでは大学は失業者製造機関だ。
田舎から、ファミリー一族の支援でカトマンズに出てきて大学に通学、ここまでは一族の期待を背負って大学に通える果報者。それから卒業後仕事を探すが、見つかる者はほんの一部だけ。ここからが一族の裏切り者になる。いよいよ仕事が見つからないと、カトマンズにいてはお金がかかるということで田舎に戻るが、今度は田舎で何もすることがなく遊んで暮らすこととなる。理由は彼らが言う、「私は大学を出た人です。土をいじるという汚い仕事は出来ません」、「ほざくな!田舎で農業をやらなかったらどうするつもりだ」、「その内、気が向いたら、またカトマンズに仕事を探しに行きますよ!」、と、大体こんな調子。だから、田舎に帰る前に捕まえて、手伝ってくれと言うと、喜んで手伝ってくれる。仕事が図書館で綺麗だから。いっちょ前に「仕事が見つかるまででいいですか?」と、来る。
ネパールでは、あちこちでスピーチをして啓発活動をしているが、この話は嫌というほど回数を重ねた。現地でこの話を聞かされた後で、住民達は、杉本はよくネパールのことを知っていると感心するが、最近は、我から積極的に逆利用してやろうと、それが彼らのためだと考え、実行している。
Tさんからどんな返事が返ってくるのか?楽しみだ。 彦
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